親に寄り添う

親に寄り添う

「怒ってばかりでごめん」・・・子どもの寝顔を見ながら謝るお母さん。
「この先、どうなるの?」・・・子どもの寝顔を見ながら眠れないお母さん。

 平成16年に発達障害者支援法が制定されてから、教育現場では特別支援教育が始まり、支援の対象が飛躍的に広がりました。先生方への研修も増え、発達障害への理解は格段に進みました。けれども、そのような支援の広がりからはこぼれ落ちてしまう子ども達が存在していることも事実です。

 落ち着きがない、忘れ物が減らない、友達とのトラブルが多いなど、行動面に課題のある子は、性格や家庭でのしつけの問題のようにとらえてしまうことがあります。頑張っているのに勉強ができない、友達と遊ばずいつも一人で過ごしている、授業中にぼんやりしていることが多いなど、行動面で目立たない子は、手がかかることが少ないのであまり気にされないことがあります。

 親としては子どもの様子が気になるのですが、「大丈夫、みんな同じです」「お母さん、心配しすぎないでください」と周囲から言われてしまうと、それ以上何も言えない。言えないどころか、自分が悪いのではないかと落ち込んでしまう。逆に、親は全く気にしていなかったのに、「少し気になるところがあるので、家でも気をつけてくださいね」と言われ、何をどうしたらいいのか慌ててしまう。

 MYSELF(まいせるふ)では、そんな親ごさんのお話にゆっくり耳を傾けます。

 発達障害と診断のある子の親ごさんだけでなく、診断はない、診断には至らない子の親ごさんにも来ていただきたいと思います。

 発達障害という診断の有無だけが、将来の暮らしやすさと関係していると思いません。どれだけ周囲が、『その子』を正しく理解し、『その子』に応じた支援ができるかだと考えます。

 障害が重度であっても周囲の理解や支援が適切ならば、幸せな人生につながるでしょう。反対に、障害の程度は軽い、障害といえるほどではないのに、周囲から正しく理解されず、必要な支援も何もないことで、想像以上にしんどい思いをすることもあるのです。

 MYSELF(まいせるふ)では、一人一人異なる、『その子』についての評価を大切にします。MYSELF(まいせるふ)は医療機関ではないので、診断はできませんし、診断のために検査をするのではありません。『その子』をよりよく理解するために評価し、ご家族やご本人にお伝えし、必要な支援の方法や工夫を共に考えていきます。

 わが子をしっかり理解できたお母さんやご家族が、子どもの傍にいて、子どもの応援団になってもらいたい。

 MYSELF(まいせるふ)では、そのためのお手伝いをしていきたいと思います。